病理部
■ 医師紹介
医師名 役職 専門領域、治療対象 学会認定の専門医、指導医
三宅 孝佳 副部長 外科病理組織診断 日本細胞学会細胞診専門認定医
日本病理学会病理専門医

■病理医とは
病理医は、内科や外科などの医師と同じく、大学の医学部を卒業して医師免許を取得した医師です。
内科や外科などの医師のように直接患者さまを診ることがないので、「病理」についてあまり知られていません。 患者さんが病院に来院されると、適切な治療のために、診察や種々の検査を行い適切な診断が必要となります。 「病理診断」は最終診断としての役割を担っています。
患者さんより採取された病変の組織や細胞から顕微鏡で観察できるように染色を施されたプレパラート標本が作製されます。 この標本を顕微鏡で観察することにより診断するのが病理診断です。 病理診断は医師免許が必要な「医行為」の一つです。そして、この病理診断を専門とする医師が病理医です。 病理医は直接患者さんを診ることがないと言いましたが、実際には病変を直接診ることで診断に深く関わっています。

■業務内容紹介
病理診断は主治医に報告され、診察や他の検査の結果とともに治療に役立てられます。
細胞診尿中や痰のなかに混ざっている細胞を顕微鏡で診て診断する方法です。子宮がん検診では細胞をこすり採ったり、乳房などにしこりがあると細い針を刺して吸引したりすることにより細胞を採取し調べます。
生検組織診内視鏡検査を行った際に病変の一部をつまみ採ったり、皮膚などの表層の病変ではその一部をメスや針などで採取したりしたものを標本にして顕微鏡で観察し、診断する方法です。
手術で摘出された
組織の診断
摘出された組織は肉眼的に病変の部位や大きさ、性状を観察した後、診断に必要と考えられる部分を切り取り標本が作製されます。標本の作製は、国家資格をもつ臨床検査技師が行っています。 病理医は標本を顕微鏡で観察し、手術で病変がとりきれたか、どのぐらい進行しているのか、病変のタチの悪さはどうか、などを主治医に報告することで手術後の治療方針の決定に役立っています。
術中迅速診断手術前に生検組織診ができないような部位の病変では、手術中に採取された組織から10分程度で病理診断が行われます。このほかにも、病変がとりきれたかどうかの確認のため手術によってとりだされた組織の端を調べたり、病変のタチの悪さ、病変の拡がりを調べたりします。
病理解剖患者さんの死因、合併症、治療効果などを明確にするために、ご遺族の承諾のもとに、ご遺体を解剖させていただくのが病理解剖です。生前に臨床所見や種々の検査、病理診断などで最終診断がつけられている場合でも、病理解剖により初めて予想しなかった病変が見出されることもあります。 解剖には、事故や犯罪に関係する法医解剖や医学生の教育のために献体していただく系統解剖がありますが、病理解剖はそれらとは異なるものです。病理解剖に要する時間は、通常、約3時間です。 外からわかりにくいように切開し、診断に必要な臓器を取り出します。取り出された臓器は肉眼にて観察した後、一部が固定液の中で保存され、手術で摘出された組織の診断と同じように後に顕微鏡で観察され、病理診断されます。 なお、ご遺体は、皮膚の切開線を縫合し清拭されて、ご遺族のもとに戻されます。病理解剖は、医学生や研修医、経験のある医師にとっても、得がたい教育の場となっています。 また、病理解剖の概略は社団法人日本病理学会が毎年発行する「日本病理剖検輯報(しゅうほう)」に収録され、貴重な統計資料として国民の健康・福祉のために生かされます。
2009-04-03